2016年3月11日金曜日

Pataphysique Records Presents FUKUOKA RINJI Experimental Factory Vol.3 “ Another Experience”







































Pataphysique Records Presents
FUKUOKA RINJI Experimental Factory Vol.3
“ Another Experience”
APRIL 27, 2016 (WED) @Ogikubo club DOCTOR
open 19:00 start19:30 adv 2000 yen door 2500yen
●Pro et Contra
プロとコントラ (福岡林嗣, ルイス稲毛, イツロウ1×2_6 +guest: Sachiko)
●Albedo Fantastica
アルベド ファンタスティカ (ヒグチケイコ, Sachiko)
●OUT TO LUNCH
アウト トゥ ランチ (西野公二, 山崎巌)

 複製、再生技術の発達によって“アウラ”が消滅したとされてから早1世紀以上。今21世紀に入ってさらに我々の意識、魂の分断、疎外は加速しているようだ。誰によって?はたまたそんなのは俺の勝手な錯覚?
 まあ、細かいことは知ったこっちゃない。いつの時代でも同じさ。この頭、身体こそが最後の植民地さ。自らの精神、身体の拡張として外化した筈のメディア“Medium”に逆に再帰され刻印を打たれ、都合の良い規定と搾取、支配変形されてしまっている広大な領野。そこでは自ずから「体験」とはすべて出来合いのもの、様々なスペクタクルとして立ち現われる「商品」の享受に過ぎなくなってしまった。
 フェイスブックのザッカーバーグ氏が最終的に狙っているのはテレパシーによる全人類の直接的コミュニケ–ションだってさ。ああ、アホラシ。
 ここは地上の楽園?それとも永劫に反復する無間地獄?なに簡単なことさ。世界の悲惨と悪夢が終わらないのなら自分が変わっちまえばいい。ちょっとだけ頭のチャンネルを変え「日常生活のジャンキー」であることをやめるのさ。そうしたらこの現実こそが異化され変容し、そこでこそ詩情“poésie”を生きることが出来るってものさ。こいつはとっても楽しい「遊戯」さ。

 This is psychedelic !
 すべてを転用せよ!

 ロックでもアヴァンギャルドでもエクスペリメンタルでも...etc...etc......
 あらゆる音と蠢く黒い笑い声を!ジャンルなんざどうでもよいよ。
我々の「仕事=遊び」は「音」「空間」を媒介にして立ち現われる“poésie”をこの現実のただ中でこそ生き、異化変容し拡散させて行くことだけさ。
 そんな意識で長年福岡林嗣と共闘してきたミュージシャン達が今回は集まった。久々の再会も含めて「実験工房」にての「もう一つの体験」をお楽しみ下さい。

福岡林嗣 2016年3月6日記


Pro et Contra
福岡林嗣、 ルイス稲毛、イツロウ1×2_6による新ユニット。イツロウ1×2_6のサンプリングとリズムボックス、ルイス稲毛のリングモジュレーターベースを大本にあらゆる音、言葉の盗用、転用を標榜し「意味の変容」を突き詰める。今回はゲストにSachikoの電子音を迎えての初ライブ。

Albedo Fantastica
ヒグチケイコとSachikoで結成された新ユニット。言葉やメッセージにこだわらず声を基調にユニバーサルな言語を模索し、音楽全てを聴き手それぞれの背景や可能性に委ねるという、二人に共通したこれまでの活動に加え、空間性、時間軸、身体性をさらに多角的に拡張すべく2015年に結成。お互いのボイス・ボーカルに絡みながらドラムやピアノ、バイオリンやエレクトロニクスを縦横無尽に展開していく。他アーティストとのコラボレーションも積極的に取り入れ、変幻自在なサウンドを希求している。

OUT TO LUNCH
1989年結成。様々な変遷を経て、現在はOverhang Partyオリジナルメンバーでもあった西野公二(B)山崎巌(Ds)のduo。通常のイディオムに全く染まらない西野のエレクトリックベース+多種エフェクトと、プレイヤーのみならず録音エンジニア、インスタレーション作家としても「アコースティック」に拘り続ける山崎のドラムスは今回クラブドクターにて(として?)どんなオペレーションを行うのか?それはもしかしてもう一つのLady Godiva's Operation?